並べるだけでキッチンが愛おしい景色に変わる、エメラルドグリーンのコーヒーメーカー。
今では世の中に溢れかえっているコーヒーメーカー。惹かれることは滅多にないのですが、昨年のクラファンで反響があった『アラジン コーヒーブリュワー』はちょっと別。インスタで流れてきた、淡いエメラルドカラーに目が止まりました。
縦長のスタイリッシュな見た目は、決して広くはない自宅キッチンにおいても問題ないだろう、と考え、今回お借りすることに。使ってみた感想を書き綴っていきます。
Aladdin | コーヒーブリュワー – アラジン公式サイト
雑味のない一杯。アラジンの『コーヒーブリュワー』
アラジンのトースターで焼くトーストとの親和性を第一に開発された『アラジン コーヒーブリュワー』。可愛さからか、サイズ感はスマホで見るよりやや大きめ?でも小さめのボードにもすんなり置けました。
ドリッパーに粉をセットして、ハンドドリップのように注湯。“雑味のない1杯” を実現するべく、終盤に加水してクリアな味になるよう調整する、いわゆる「バイパスドリップ」がこのメーカーの肝のようです (詳しくは後述) 。
※少し曇りの日に撮影したのでややエメラルドグリーンがブルーがかっていますが、本来の色味は下 (↓) の画像のものが近いかと。
カップに抽出するコーヒーの量は、「レギュラー (130ml) 」と「マグ (250ml)」の2サイズから選択可能。少しマットな質感のカラーは、パステル系のグリーンと、ブラックの2色展開。贅沢を言えばホワイトもほしい……(涙)
価格は33,300円 (税込) 。全自動ではない (豆を挽けない) 点を考えれば、これは妥当かな、と。アラジン公式サイトから購入すると、開発に携わった珈琲きゃろっとのコーヒー豆200gが付いてくるそうです。
コーヒーを美味しく、飲みやすく淹れる工夫
飲みやすいコーヒーを淹れるために、ハンドドリップと同じような工夫が。まずプレスチームは、ハンドドリップでいうところの湯通し。ドリッパーの温度を高くして、熱により豆の成分を抽出しやすくするためだと思われます。
そして長い蒸らし (成分を引き出すための下準備) 。バリスタ世界一の井崎英典氏が、自身の著書で「蒸らしは60秒がベスト」と話していたことを思い出しました。ハンドドリップで60秒蒸らすと、短時間抽出が難しくなるので、加水するからこそ成せる技と言えそう。
雑味が出にくいように、お湯は低温をキープ (たぶん90~92度とか?) 。最後はアラジンの魅せどころ、バイパスドリップ (差し湯) でクリアな味わいに仕上げてくれます。お湯を結構注ぐので心配になりますが、濃さはハンドドリップとほぼ同じでした。
使い方。4つのテイストを楽しめるダイヤル付き
使い方は至ってシンプル。挽いたコーヒー粉をドリッパーに、水を背面のタンクに注ぎます。次に正面のダイヤルを回して、以下の4つから好みのテイストを選択。最後にスタートボタンを押すと、3分50秒ほどで抽出できます。
抽出時の音はすごく静か。淹れ始めるときにブザーのような音がなりますが、うるさいほどではないので気にすることはなさそう。抽出を終えたら、ピーッと音が鳴って知らせてくれます。
好みやシーンに合わせて選べる4つのテイスト
⚫︎ クリア:軽やかな酸味とすっきりした味わい
アラジン公式サイト
⚫︎ マイルド:雑味を抑えたバランスの良いまろやかな味わい
⚫︎ ストロング:ほどよい苦味と深みのある味わい
⚫︎ デミタス:贅沢な濃い味わい
各テイストの説明はアラジン公式サイトから引用したものですが、大まかにはこの通り。エスプレッソを薄めるタイプではないため、味はハンドドリップそのもの。雑味が少なく、どのテイストもマイルドな仕上がりで美味でした。
とはいえ、すべての雑味が悪いわけではなくて。普段からドリップする人の中には、物足りない人も一定数いそうな予感 (ハンドドリップとコーヒーメーカーを並列に比べちゃうのは違う気もしますが……🙄) 。でもこのクオリティはかなり高い方だと思います。
個人的には、苦味と酸味のバランスが取れた「マイルド」が好み!対して「デミタス」は加水しないようで、味も濃い。そのままでは飲めず、カフェオレにして飲むことに。するとマキネッタで淹れるラテっぽくて、これまた美味しい!
浅煎りを「マイルド」で淹れてみると、酸っぱすぎず、こちらもまろやかに仕上がりました。ただいつもより質感があったので、クリーンカップとはまた違う印象。設定を「クリア」にすると、かなりスッキリした印象になりました。
コーヒー粉はレギュラーが12g、マグは20gが目安。大抵の場合、規定通りに入れると味が薄く感じて足すのですが、アラジンはその必要がほぼなかったです。少し物足りないときは、テイストではなく粉の量で味を微調整すると良いですよ。
実際にアラジンのコーヒーメーカーを使ってみて
カップの高さを変えられるから、飛び散らない
これが新しい。カップのサイズに合わせて、トレイの高さを3段階で調整できちゃいます。フックを外して、上にかける──調整方法はアナログですが、小さなカップにも安心して抽出できます。トレイを外して水洗いしやすいのも◎
ああ、今更ですが、アラジンのコーヒーメーカーにはサーバーが付属していません (これって珍しいような) 。そのため1杯分しか抽出できないのは少しネック。ご家庭に2人以上のコーヒーラバーがいると喧嘩になるのでお気をつけて。
ほとんど手間なく洗える
ドリッパーは取り外し簡単で、淹れたらペーパーフィルター&コーヒー粉をまとめてポイッ。からのドリッパーと水タンク、カップを洗うだけなので、手間はほぼかかりません。そんな意味でも、サーバーがないと嬉しいこともあったりして。
「濯 (すす) ぎ」は正面のボタンを押すだけで済みます (時間もそんなにかからなかった) 。上から順にテイスト→杯数→スタート (→濯ぎ) を選ぶだけの簡単な操作感も、アラジンの良いところだなあ……と思ったり。シンプルイズザベスト!
自動ストップがあると嬉しかった
たとえばカップを置いていないときは重さを感知するなどして、コーヒーが抽出されない「自動ストップ機能」が備わっていれば嬉しかった……。使い慣れていないからか、つい昨日カップを置き忘れてトレーからコーヒーが溢れるハメに😭
あとついでにもうひとつ。開封後はまず濯ぎをしましょう!笑 僕は説明書を読まずに使ってしまう人なので忘れていたのですが、本体の匂いがしっかりコーヒーにも移っちゃいました。当たり前かもですが、これだけは避けましょう…。
まとめ
こんな感じで『アラジン コーヒーブリュワー』を紹介してみました。何よりも、やっぱりこのルックス。エメラルド色がキッチン周りを穏やかに照らしてくれるような、ありそうでなかったデザイン、カラーが好印象です。
今回一緒にお借りしたアラジンの『グラファイト グリル&トースター』と並べると、雰囲気がガラッと変わりますね。先日読んだ雑誌、&Premium6月号で特集されていた食パン好きの方が愛用していたので、かなり本格的なんだろうな~と。
コーヒーメーカーの価格は33,300円 (税込) 。決して安くはないですが、余裕があれば引っ越しや新生活にもぜひ使ってみてくださいね。慣れない生活環境にこそ、コーヒーメーカーの出番です。