甘い余韻が長く続く、〈OREA〉のセラミックドリッパー。
購入した3月の末頃、同ブランドの「V4」という黒い筐体のモデルを買おうか悩んでいたのですが、白いコーヒー器具好きにはたまらないセラミックモデルが同時期に登場していまして。
他の方のレビューは一切見ずに衝動買いしちゃいました。見た目だけで選んだのですが、これが結構美味しい。ただ向き不向きも出やすいので、その辺りも綴っていこうと思います。
甘い余韻が心地よい。〈OREA〉のセラミックドリッパー
こちらがロンドン発のコーヒーブランド〈OREA〉の『Brewer Porcelain』。これまで「Orea Brewer V3」を愛用していたのですが、それとは全くの別物。酸味は影を潜め、甘さ引き立つ味わいになりました。
サイズはこれ一つ。V3よりも少し高さがないかな。価格は8,910円 (税込) 。少し勇気のいる価格だったので、年内の「V4」購入はなくなりました（笑）。
外観レビュー、オープンボトム
大きく開いた一つ穴「オープンボトム」には、ペーパーフィルターを固定するための隆起が。これにより、ペーパーフィルターが真ん中で曲がることができ、お湯が中心に向かう流れをより生み出せるのだそう。
実際すごくスムーズに落ちます、スーッと。1杯分の抽出速度は、〈ORIGAMI〉ドリッパーにウェーブフィルターを合わせたときより10秒ほど早かったです。今回は〈kalita〉のウェーブフィルターを使用しています。
高純度の磁器、高い保温力
高純度の磁器から作られていて、窓辺で淹れると内側のコーヒー粉が透けて見えるほど繊細な仕上がり。セラミックの〈ORIGAMI〉と並べると、〈OREA〉は白に他の色が混ざっていないように見えます。
ドリッパーに使われる材料の質量を減らすことで、それによる熱の影響を緩和し、コーヒーの温度安定性を高め、抽出中の初期段階でのエネルギーロスを少なくしているそう。もうこの辺りは難しいので、以下引用…🙏
このドリッパーはV60 (セラミック製) の5倍、Kalita Wave (セラミック製) の4.5倍、そして市販されている他のセラミック/磁器ブリューワーよりも大幅に少ない材料しか使用していません。
OREA 公式サイト
最初の2回の注ぎにおけるエネルギーロスを少なくし、抽出の後半でより安定した温度状態が期待できます。
だから他のドリッパーよりも甘さが感じやすいのだと思います。
取り外しできるアクリルベース
〈OREA〉の過去モデルと同様に、ベースを取り外せるようにしたのは割れにくくするため。セラミックドリッパーで最も壊れやすい箇所は “ハンドルとベース“と言われていて、それを避けるための構造のようです。
また、ドリッパーに使う材料の質量を減らすことで、ドリッパーがコーヒーから奪う熱を少なくするのも理由の一つ。徹底して温度を保つようにしてる…😳
ベースはカチッとはまらず、ドリッパーを置くスタイル。〈ORIGAMI〉も置けたけど、結構沈むから不恰好。〈April〉はかなりグラ付くため共演NG。「OREA V3」だと一応乗るけど、不安定さは多少あるかな。
このアクリルベースを他のドリッパーに合わせようと目論んでいたからちょっと残念。ただ購入元のKiguさん曰く、〈ORIGAMI〉の木製ベースにこのドリッパーを合わせることはできるみたい。
角がなく丸い、甘い余韻が続くコーヒー
実際にコーヒーを淹れてみた味は、角がなく丸い、甘い余韻が長く続く印象を受けました。口当たりも滑らかで、コーヒーの質感を感じやすい。
この日は〈Coffee Writes〉の浅煎りエチオピアを使ったのですが、V3で淹れたような明るいフルーティさは目立たず、まろやかな甘さが味の大枠を占める結果に。美味しい。ただこれは本当に好みが分かれそうです。
僕の好みだと、もう少し酸が感じられたほうが美味しい気がしていて。エチオピアとかケニアには向いていないかもしれないですね。
〈THE COFFEE SHOP〉さんのレビューを観ていると、酸味の出方にはペーパーフィルターが影響しているようで、『NANA Competition Wave Filters』を使うと明るいフレーバーが比較的残りやすいとのこと。
50枚入りで1,551円 (税込) 。そこまで高くないし、今度使ってみようかな。
まとめ
こんな感じで〈OREA〉の『Brewer Porcelain』を使った感想をレビューしてみました。記事執筆時点ではまだポテンシャルを引き出せていない感覚。前述のペーパーフィルターを使った感想はインスタに載せますね。
繰り返しになりますが、これは本当に好みが分かれるドリッパー。明るくジューシーな酸が好きな方は、無理に買う必要はないかと。バランスの取れた味が好きな方は、試すと新しい発見があると思います！
