
Varia から「VS4」電動コーヒーグラインダーが登場!前作にして名作「VS3」を超えるのか。
Varia では映像制作を担当していることもあり、撮影も兼ねて「VS4」を送ってもらいました。正直、すごく良いです。挽いた粉は綺麗で微粉も程よくあり、とてもパワフル。サイズは VS3 より若干大きめですが、依然家庭で使いやすい大きさです。
この記事では、半年ほど VS4 を使い続けた感想をレビューしていきます。VS3 との比較も記事を通して書いていくので、買い換えを検討している方も最後まで読んでもらえると嬉しいです。
Varia から新登場。電動コーヒーグラインダー『VS4』



こちらが〈Varia〉の新しい電動グラインダー『VS4』。結論、僕は VS3 から VS4 に乗り換えました。VS3 も素晴らしいグラインダーでしたが、大きなデメリットはパワー不足でした。
硬い浅煎り豆を極細挽きにすると、豆が詰まってしまう場面がちょいちょいと。それが VS4 だと何のその。モーターがパワーアップし、浅煎り豆を難なく細かく挽きます。とくに硬いエチオピアの浅煎り豆でも、エスプレッソを淹れられるようになったのが何より嬉しい…!
そのほかの VS3 デメリットも改善され、もはやメリットになっています。”グラインド中に挽き目がズレる” こともありませんでした。

価格は 89,650円 (税込) と、家庭用ではお高め。正規代理店の〈Kurasu〉から購入できます。カラー展開は5色。定番のブラックとホワイト、それから僕が選んだシルバーに加え、ローズとサンドが仲間入りしています。
シルバーの光沢感は VS3 よりも増しているような。個人的には VS3 の艶感抑えめのトーンが好きだったので、この点はちょっと残念。
刃の回転速度を調整できるように



挽き目はこれまで同様に無段階調整。10ミクロン刻みで極細から粗挽きまで、全淹れ方に対応します。加えて、小規模なカフェなら業務用としても使える VS4 は、RPM (= 1分間に回る刃の回転速度) を4段階で変更できるようになりました。
最遅の150回転だと甘さが強調され、逆に最も早い300回転は酸味がはっきりする印象。回転が遅いとその分微粉が少ないので、味の輪郭も鮮明になります。コンプレックスさ (味の複雑さ) は、勢いよく豆を砕く300回転の方が強く出てました。

近年の抽出器具のトレンドとして、ドリッパーやグラインダーなどの必須道具の枠を越え、味の変数を調整できる新たな道具が次々登場しています。ドリッパーの底に敷くメッシュフィルターや、抽出直後のコーヒーを冷却する球体「パラゴン」などはほんの一例。
RPM調整機能もまさにこの流れを汲むものと言えるでしょうし、今回はグラインダー自体に搭載された機能なので、新たに道具を持つ必要がなく、省スペースなのもありがたいポイントです。



極細挽きから粗挽きまで、3段階で挽いてみました。VS4 はエスプレッソ用に使っていますが、甘さや華やかな風味までしっかり感じられます。ドリップ挽きは言わずもがな綺麗。粗挽きは正直使わないですが、プレス系器具のユーザーも満足するはず…!
さらに進化した3つのポイント

- コーヒー豆の挽き残りが減少
- より鮮明にコーヒーの個性を感じられるように
- 静電気による粉の付着が軽減された
改良されたポイントは、モーターのパワーアップに留まらず。VS3 ユーザーのレビューを踏まえて実装された、VS4 の進化ポイントを綴っていきます。
ちなみに使い方はシンプルで、挽きたい量の豆を上部のホッパーから入れて、右下のボタン (PPM調整ダイヤル) を押すだけ。落ちきったらベローをプシュプシュして余った粉を出す、という流れです。
コーヒー豆の挽き残りが減少


豆を挽くと、静電気や内蔵される刃の構造ゆえに、豆の挽き残りが発生します。VS3 はそもそも少なくて、豆の量 12g に対し 0.1g ほど (グラインド前にRDT (豆に霧吹き) をした場合) 。業務用でもある VS6 は 0.2~0.3g ほど発生します。
それが VS4 は限りなく少なくて、フィルターコーヒー用に 12g 挽くと 0.1g あるかないか。豆のロスが減るので節約思考の僕には嬉しいです。エスプレッソ挽きでも、20g 挽いて 0.1~0.15g だけが挽き残る印象、すごい。

一方で極細挽きの場合、挽き終わったと思いきや、まだ出てくるんかいっ!となることも。VS3 は自然に落ちきったので、少しネガティブな点。ただ、挽き終わった後にベロー (上部のゴム部分) をプシュプシュすることを習慣付けていれば気にならないと思います。
上記はあくまで極細 (目盛り3~5辺り) で挽いたときに起こることで、ドリップ挽きだと起きませんでした。
よりクリアに風味を感じられるように


円錐形のコニカル刃が搭載されているので、甘さやボディ感が特徴としてあるものの、VS4 は酸質も鮮やかに感じます。刃のグレードは “Supernova (スーパーノヴァ) ” という、VS3 や VS6 では別売りの上質な金属刃。
VS6 用のSupernova を年明けに買ったところ、透明感が増し、味の輪郭をはっきり感じられるようになりました。それがデフォルトで搭載されている訳ですから、そりゃー美味しいよね、という感じです。

もちろん微粉は発生します。が、挽き終わった後の粉が、VS3 や VS6 よりもダマになりません。安定した味わいの抽出に繋がっていそうです。
静電気による粉の付着も軽減


静電気による粉の飛び散りは、VS3 時代から正直気にしたことはなく、ずっと快適に使っていました。それが、イオナイザーが搭載された VS4 ではさらに付着が減っています。粉が出る筒部分の付着も少なく、本体の周りにもほぼ飛び散りません。
さらに驚いたのは、ドージングカップ (粉受け) に付着する粉量の圧倒的な減り。手触りも見た目も、従来のものよりサラッと、艶のある印象です。極細に挽いても付着が少なく、付着しても軽く側面を叩くと落ちてくれます。
もちろん使い続ける中で、筒の先に付着する粉が目立つ訳ですが、シルバーに限って言えば、以前よりも粉をサッと拭き取れるようになりました。前述の光沢感アップの恩恵 (?)
特許取得のシステムでメンテナンスが簡単に




特筆したいのはメンテナンスの容易さ。特許取得のシステムにより、工具なしで簡単に刃やホッパーを取り外せる仕様になっています。
分解方法は簡単で、ホッパー下のリングをマーク(▼)に沿って半時計方向に回すだけ。ホッパーを持ち上げると刃が現れます。これまで付属工具を毎回紛失してしまっていたので、その心配が要らないのがありがたい…!
ようやく月一清掃を習慣化できました。このリングをカチッと外すのはちょっとクセになりますよ。
VS3 と比べて、味の違い/挽くスピードは変わる?


ここでは肝心の味や挽くスピードの違いを書いていきます。
まずは味。浅煎り豆での感想ですが、VS3 はコニカル刃らしい、甘さや丸いボディ感が特徴。VS4 もコニカル刃ではあるものの、酸が明るく、浅煎りのフローラルさや果実感をより楽しめます。コーヒー豆の個性が分かりやすいと言うべきでしょうか。

挽くスピードは VS4 の方が圧倒的に早いです。音は VS3 が高音域だったのに対し、VS4 は少し重厚感があるというか、ゴリゴリと豆を挽いている振動感が伝わってきます。
まとめ

こんな感じで Varia の電動グラインダー「VS4」をレビューました。お店の規模感によっては業務用としても使える VS4 は、家庭で使うと無敵でした。浅煎り豆も難なくエスプレッソ用に挽けて、静電気も少なく、ホッパー容量も多い。
ただ VS3 ユーザー全員が乗り換えるべきかと聞かれるとそうでもなく、現状満足しているならそのままで良いと思います。それほどVS3が良かった。
僕みたいに浅煎りラテやエスプレッソを飲みたい方は、ぜひこれを機に VS4 を試してみてください。どんな豆も細かく挽くパワフルさに感動を覚えるはずです。京都の Kurasu 夷川店で試用できるので、お近くを訪れた際にはぜひ。
