IT企業が多く集まるサンフランシスコ発の知的コーヒーメーカー「FELLOW (フェロー)」。彼らのユーモア溢れるタンブラーが、今年から日本に上陸している。
僕が最も愛用するコーヒーブランドと言っても過言ではない FELLOW のプロダクトたち。今回は、その正規代理店である Kigu Coffee から『Carter Move Mug |カータームーブマグ』を頂いたので紹介していきたい。
たかがタンブラーでしょ?と思われるかもしれないが、これが想像以上に面白い。記事の後半では、実際にどのように使ってるのかを1日の時間軸に沿ってお伝えしていこう。
FELLOW | Carter Move Mug – Kigu Coffee 公式サイト
FELLOW の『Carter Move Mug』レビュー
こちらが FELLOW の『Carter Move Mug』。蓋を開けるとまず目に止まるのが「スプラッシュガード」。名前のとおり、持ち運ぶときに思わぬ形でドリンクが漏れ出すのを防いでくれる便利アイテムだ。本体は真空断熱構造なので、保温・保冷効果も高い。
タンブラーの全体的なデザインは角が一切なく、コロンと丸い。内側にはセラミックがコーティングされてるため、ドリンク本来の香りをステンレス臭により邪魔されないのも特徴だ。冬にはスープを注いで持ち歩くのも良いかもしれない。
カラー展開は「ブラック」「グレー」「ホワイト」の定番3色のほか、現在は数量限定で「Stone Blue」も加わっている。サイズは「8oz」「12oz」「16oz」。僕は今回グレーの12ozと、ホワイトの16ozを頂いた。スタバでいうトールとグランデサイズだ。
ココが他のタンブラーと違う
代表的なタンブラーは KINTO、STTOKE、ハイドロフラスクといった辺りだろうか。サスティナブルな暮らしが浸透しはじめ、結果、すでに差別化は難しくなったように思う。が、その中でも FELLOW が工夫を凝らすポイントを書いていこう。
まるでテトラポッド。スプラッシュガード付き
スプラッシュガードを付けると、口の中に流れ込むコーヒーの勢いが分散されてゆっくり流れてくるようになる。海辺に並ぶテトラポッドとちょうど役割は近い。熱々のドリンクを飲むときの “恐る恐る” 感が減るのは意外にも嬉しいし、頼もしい。
あとは前述のとおり、万が一タンブラーを倒したときに中身が溢れるのがやや遅くなる。付けるか外すか迷ったらとりあえず付けるのをおすすめしたい。ただし付けてることで困る場面も少しあった (後述) 。
人間工学に基づいた口当たりのいい飲み口
最初に言っておくと、FELLOW が「人間工学に基づいて考案しました」と明記している訳ではない。けれど、薄い飲み口のおかげで口当たりが良く、コーヒーが口の中にスッと流れ込みやすいのだ。
下唇はステンレスの出っ張り部分にソッと添えることができ、ピタッと触れる感覚がクセになるほど良い。ただ贅沢を言うと、飲み口部分もセラミックでコーティングされてると金属臭をよりカットできるのになあ、とは思った。デザインとのトレードオフだろうか。
スクリューの溝は内側だから中身が垂れにくい
ムーブマグは俗にいう「スクリュー (=蓋を回して開閉する)」タイプのタンブラーだ。中身が漏れないためカバンに入れても持ち運べるわけだけど、スクリュータイプを使うときに気になるのが、溝が本体の内側と外側、どちらに施されているか。
外側の場合、蓋を開けたときにドリンクが溝に付着して、本体の表面をつたい垂れしまうことも。対してムーブマグのスクリューは内側に施されてるので、垂れる心配が少ないのが嬉しい。地味だけど、この違いは大きい。
使うシーンによっては気になるポイント
今で2ヶ月ほど使っているが、気になったのもスプラッシュガードだった。カフェで作業をするときはマイタンブラーとしてムーブマグを持ち込むのだが、コロナ禍ということもあり、ムーブマグを消毒するためにその場でガードを外さないといけない。
そしてコーヒーを注いでもらう間はガードを持つか、ポケットに入れる?ことになる。入店する際に消毒もしてるし、心配する必要はないのだけど、やはり気になる。そこで、外出先でドリンクを注いでもらうときは自宅で外して持ち運ぶことにした。
僕と FELLOW『Carter Move Mug』のとある一日
【13:00 PM】洗ってることを確認してバッグに収納
【14:30 PM】蔵前の『WESTSIDE COFFEE』でコーヒーをテイクアウト
【15:30 PM】上野公園に到着。歩き疲れたので少し休憩
【19:00 PM】帰宅して洗浄
【13:00 PM】洗ってることを確認してバッグに収納
4月2日午後13時。東京は上野の桜を見に行くため、バッグにムーブマグを入れる。表面はややザラっとしてるので、傷が付きにくいのがとても嬉しい。良い意味で雑に、気楽に持ち運べるムーブマグ。
また丸みを帯びてるからか、多少バッグの中が窮屈でも軽くプッシュしてあげるだけですんなり収まってくれる。入らないでしょ〜なんて話していたLサイズ (写真) も難なく入った。
【14:30 PM】蔵前の『WESTSIDE COFFEE』でコーヒーをテイクアウト
まだまだ肌寒い季節。上野公園を訪れる前に少し寄り道をして、大好きなコーヒースタンド『WESTSIDE COFFEE』へお邪魔してきた。言わずもがな、店主の西方さんを含むスタッフ一同、ムーブマグに釘付けである。
まだまだ珍しいこともあり、会話のきっかけにもなりやすいようだ。そして今回お店でオーダーしたのは、以前飲んで美味しかったエチオピアのハンドドリップコーヒー。もちろんホットで頂いた。さて、遅くなってしまったがいざお花見へ。
【15:30 PM】上野公園に到着。歩き疲れたので少し休憩
午後15時半。慣れない人混みに疲れたこともあり、上野公園に到着して間もなく休憩タイムに入る。桜は想像より散っていたものの、相変わらず風情があって美しい (写真のお花はたぶんソメイヨシノではないのだが、一足遅れて満開を迎えていたので撮ってみた) 。
さて、コーヒーを一口。ムーブマグは真空断熱構造なので保温の効きがさすがだ。1時間が経ってもまだ熱い。そして前述のとおり、コーヒーの雫が垂れ落ちることもなかった。でも開けるときは一応慎重に!
【19:00 PM】帰宅して洗浄
スーパーに立ち寄ってから帰宅し、内側に付着したラテを洗い流していく。ここで嬉しいのは、セラミックがコーティングされてることにより水だけでもサラッとコーヒーが流れ落ちてくれること。あとは洗剤で軽く洗い落とすだけ。
まとめ
タンブラーは用途で選ぶことが多い。完全密閉のムーブマグは、自宅で使うというより、持ち運んで使いたい人に嬉しいタンブラーだろう。それにしてもスプラッシュガードが最高だ!猫舌仲間全員におすすめしたい。
価格 (税込) はサイズ毎に「S:3,960円」「M:4,510円」「L:5,170円」。ちょっと高いが、傷つくこともなく頑丈なのでこれさえ持ってればOK!が叶う。何より他と被らないデザインはマイタンブラーとして誇らしい。
もしこの記事を読んで気になった人がいたら、ぜひチェックしてみてほしい。