半年ほど前に PostCoffee (月に一度コーヒー豆が届くサービス) を紹介して以来、同サービスを毎月利用している。当時のコーヒーサブスク界では PostCoffee の独壇場のような印象があったが、コロナ禍だからか、短期間で他のサブスクも台頭してきた。
気にならない訳もなく、何かもうひとつコーヒーの定期便を購読しようかなと考えていたところ、コーヒーを飲みながら小説を楽しめる『ものがたり珈琲』を頂いた。ぼくはコーヒー片手に読書をすることも多いので、以前から目星をつけていたサブスクだ。
ということで早速ものがたり珈琲を堪能した感想を綴っていきたい。「コーヒーは美味しいの?」「小説はおもしろい?読み応えは?」といった点を中心にまとめていこう。
毎月のテーマに沿った珈琲と小説が届く『ものがたり珈琲』
箱を開けるとコーヒー2種とポストカードが2つ、そしてものがたり新聞が同封されていた。コーヒーは毎月のテーマ (例:9月なら「煌めき」と「寛ぎ」) に沿う2つのシーンを表現したオリジナルブレンド2種となっていて、これが本当に美味しかった…。
最近は浅煎りにハマっていたこともあり、両方とも深煎りだったときは少し意気消沈したが、この深煎りが最高だった。しつこい苦味がなく、ほんのり甘い。ブレンドの監修はドリップの世界大会で優勝経験のある <粕谷 哲さん> と聞くと、その美味しさもストンと納得できた。
また届くコーヒーの状態は「豆のまま」「粉」「ドリップバッグ」の3つから選べるので、誰でも気軽にサブスクを始められるのも嬉しい。
小説はおもしろい?読んだ感想とか
懸念するとすれば「小説おもしろいの?ボリュームがないのでは?」という点だろうか。ぼくはそうだった。コーヒーのサブスクと言うからには、コーヒーがメイン、小説はおまけ的な立ち位置と思っていたからだ。
24人の作家さんが執筆している小説は、コーヒーと同じテーマに沿って綴られており、これが結局おもしろかった、、!ポストカード裏面のQRコードから読むことが可能だ。想像よりボリュームがあり、読み応えもあった。コーヒーが話の中に登場するのも、コーヒー好きにはたまらないのでは?
ちなみに同封されているものがたり新聞には、今月のテーマに合う音楽が洋楽を中心にピックされていた。味覚だけでなく、視覚や聴覚からもコーヒーを楽しめるのはものがたり珈琲の良さかもしれない。
プランは3つから選べる。月々1,598円 (税込) 〜
最後に、ものがたり珈琲のプランは以下の3つから選べる。
今回頂いたのはスタンダード。小説が読めるにも関わらず、価格は PostCoffee と同じ。2種入っているコーヒーは各75gで、計150g。コーヒーサブスクの中では一般的な量だろう。二人暮らしのわが家では、毎日2杯淹れると約1週間でなくなる計算だ。
ぼくの場合、ものがたり珈琲以外からも豆を購入することが多いのでスタンダードで十分。モアコーヒープランには2倍の量のコーヒー豆が入ってる。
中でも目を引いたのが、ペアセットプラン。このプランを購読すると、スタンダートセットを2箇所に送れる。送料が550円と他プランの2倍にはなるが、とくに今の時期、遠く離れた人と盛り上がる話題ができるのはかなり良さそう。
まとめ
こんな感じで『ものがたり珈琲』を体験した感想を綴ってみた。何事もそうだが、ものがたり珈琲にも合う人とそうでない人がいると思う。「コーヒーが好きで、小説も好き!」という人は言わずもがな、合う。
ただ少し気になる点を挙げると、”月のテーマに合った豆と小説が届く” のが醍醐味なので、毎月届くコーヒーの種類を決められない点だろう。その辺りは他のサブスクと吟味しつつ、自分に合ったものを選んでみてほしい。
ぼくが体験したサブスクのみで恐縮だが、個人的には「色々なコーヒーをとにかく飲んでみたい!」という人は PostCoffee 、「月毎に変化するコーヒー豆の表現と、物語の移り変わりを楽しみたい!」という人にはものがたり珈琲をおすすめしたい。