コーヒードリッパーを持ち出すなら、これ。
遡ること1年前。「グランピングに行きたいね〜」なんて話題が友人との間であがった頃、持ち運びに適した MUNIEQ (ミュニーク) の『Tetra Drip』を購入した。このドリッパー、実は Post Coffee を注文すると初回のみ付属するものだ。
ただし、それはSサイズで1杯用。調べるとLサイズがあったので、友人たちに振る舞うべく新たに購入したという訳だ。結局グランピングには行かなかったが、年末とゴールデンウィークの帰省時に持ち出すと大活躍したのでレビューしたい。
紙のごとく薄く、軽い。MUNIEQ (ミュニーク) の『Tetra Drip』レビュー
『Tetra Drip (テトラドリップ)』を手がける MUNIEQ は、シンプルでコンパクトなアウトドア用品を作るメーカー。その名は「Minimal (ミニマル)」「Unique (ユニーク)」「Equipment (イクウィプメント)」の3単語を組み合わせた造語とのこと。
持ち運ぶときの厚みはわずか0.8mm、重さは35g (Lサイズ)。3枚の板から成るミニマルドリッパーは、組み立て方もシンプルだ。出っ張り部分を少し曲げて、もう一枚にはめ込む。それを3回繰り返すだけで組み立てられる。ペーパーフィルターは円錐タイプが使用可能だ。
サイズは「1~1.5杯 (S)」と今回購入した「1~3.5杯 (L)」。Lは予想以上に大きく感じた。カラーは Post Coffee にも付属するポリプロピレン樹脂が「グレー」「レッド」「イエロー」「ブルー」の4色。ステンレスには「ステンレス」と「ブラックステンレス」がある。
価格はステンレスLが3,520円 (税込) 。Sは3,080円 (税込) 。ポリプロピレンはSが1,100円 (税込) 〜なので、とにかくドリッパーを持ち歩きたい人はポリプロピレンが最適な選択だろう。もしくは Post Coffee を月額1,598円〜で始めるか。
実際に Tetra Drip を使ってみた感想
- ORIGAMI ドリッパーと同じくらい速く、スッキリ抽出できる
- カップの上に置いても安定感がある
- 三角形のドリッパーに最初は慣れないかも
- 荷造りの最後に入れてもスッと収まってくれる
淹れてる様子がこちら。HARIO の V60 や ORIGAMIドリッパーに似た見た目から想像できるように、抽出速度は速い。無機質でシンプルな設計のため (逆に) 味わいが気になったが、ふつうに美味しい。ただし余韻はやや短い印象を受けた。
そして外出先、特にキャンプなどで嬉しいのが高い安定性だろう。ステンレス製はポリプロピレンに比べて重いので、風が吹こうが余程のことがない限り倒れることはなさそう。カップを傷つけたくないならポリプロピレンがおすすめだ。
ドリップしてる様子を上から覗いてみた。コーヒーの粉は三角形になるので、普段の丸型と比べると違和感がある。慣れないだろうが、これはこれで楽しかったり。
またカバンのどこにでも入れられるのはこの上なく快適だった。これまでドリッパーを持ち運ぶとなると、そのスペースを考えて周りのアイテムの配置を整えないといけなかったが、Tetra Drip は最後に入れてもスッと入る。ほんと最高。
専用の収納ケースも
各サイズに合わせて専用ケースも別売されている。いくつか展開があるようだが、僕が購入したものはドイツ老舗の SALAMANDER (サラマンダー) 社製の天然皮革を使用するもの。ドリッパーが折れないように革は硬く、しなりにくい。
■ 天然皮革とは?
動物の「皮」に鞣し (なめし) などの工程を加えたもの。動物の皮を使用しない合成皮革にくらべ劣化しにくく、経年変化による色の変化や艶を楽しめる。
カラーは「ブラウン」と「グレー」の2色。鹿革を使った紐はやわらかく、引っ張っても簡単にはちぎれないほどの強度感が特徴だ。フックにも引っ掛けられる。1,320円 (税込) とリーズナブルな価格はサポートアイテムとしてセット買いしやすいだろう。
ちなみに1,920円 (税込) の専用ケースもある。ペーパーフィルターを一緒に持ち運べるし、デザイン的にもこちらがタイプなので正直惹かれる。購入当時に見つけていたらこちらを買ったと思う。その他には牛革を使用したケースも。
まとめ
自宅では出番がほぼ回ってこないドリッパー。でも出先で友人や家族にコーヒーを振る舞ったり、キャンプなどの自然環境下でも丁寧にドリップしたい人には一押しのコーヒー器具だ。この夏に備えて、ぜひ。
なお帰省するときは専用ケースに入れず、付属のジッパー付きのビニール袋を使った。しかし問題なく持ち運べたので、ドリッパーが折れる心配があるときのみ革ケースを購入すると良いだろう。次の出番はお盆になりそうです。