高純度チタンでできた、軽くて丈夫なフレンチプレス。
JOURNAL STANDARD FURNITURE と、チタン製品の製造を得意とする SilverAnt (シルバーアント) がコラボレーションして開発されたのが、今回紹介したい『チタンフレンチプレス』です。まず持ってみて驚いたのが、とにかく軽い!
ノブ以外は高純度チタンを採用したようで、その辺りが他との違いを生んでいそう。金属製のコーヒー器具は長く使わないと分からない点も多いため、細かなレビューは難しいのですが、使った感想をシェアしていきます。
SilverAnt | チタンフレンチプレス – Makuake
指一本で持てる軽さ。シルバーアントのチタンフレンチプレス
チタンフレンチプレスのセット内容は、高純度チタンでできたカップ2つと、持ち運びに便利なメッシュポーチ2つ。重さはフレンチプレスが148gで、カップは48.5gと、指一本でも持てる軽さが特徴です。
持ち手は畳めるので、持ち運ぶときにバッグで嵩張る心配もなし。外コーヒーではエアロプレスのようなプレス式を使う印象がありますが、これなら持ち運びの快適さはそのままに、フレンチプレスを外でも楽しめそう!
軽さと頑丈性が同居するデザイン
軽さと頑丈性を両立させている立役者こそが、チタン。強度は鉄のおよそ2倍、アルミの3倍だそうで、上から見るとこんなにも薄いのに硬い!指先で抑えるとやや湾曲するので、落としたりしても割れることはないはず。
そしてフレンチプレスではお馴染み、僕も愛用するボダムのプレスは容器がガラスのため、アウトドアには不向き。ほかにもチタン製プレスはあまり聞かないので、キャンプ好きはぜひ選択肢に加えてみてくださいね。
チタンだからフィルターの交換が不要
一般的なフレンチプレスのフィルターははステンレス製なのに対し、シルバーアントはフィルターまでチタン仕様。そのため交換する必要がないのだとか。長期的に使わないと分からないですが、触った感じ本当っぽい。
あきらかに市販のものよりも硬い。僕がスタバでアルバイトしていた頃、フィルターがへたったボダムのフレンチプレスを交換することが何度かあったので、頻繁にプレスをエンジョイする人には最高な予感がします。
ちなみに、ボダムのフィルター部分と並べるとこんな感じ。一番下のフィルターを支えるベンツ型?のパーツが、ボダムと違いフィルターを覆うような形状に。フィルターのへたりを防ぐ役割があるのかもしれません。
そのような形状のため、フィルター周りのパーツを分解することはできないようです。まぁコーヒー粉が隙間に入ることもなさそうですし、掃除の手間が省けると思えば、この構造はフレンチプレスにとって理想的かも!
実際に抽出してみて、どう?
使った感想は、まず保温力がすさまじい (いい意味で)!寒空の下でコーヒを飲むなら格別だろうけど、家で淹れたてを飲めと言われても、ちょっと難しい。それくらい熱々。少し冷ましてから飲むようにしています。
粉にお湯を注いで4分待つ間も、本来は蓋をしますが、今回は開けっ放し。4分後に蓋をしてプレスするようにしています。あと持ち手を閉じた状態で待つと、熱伝導により素手では持てなくなるので、開けて待つのが正解。
注ぎ心地は、コーヒーが勢いよく出る印象。注ぎ口から垂れることもありませんでした。ちなみにフィルターの上げ下げが使い始めは硬め。使い始めて3回目くらいで、オイルのおかげかスムーズに動くようになりました。
味わいとか、微粉の量とか。ボダムとも比べてみた
ボダムと比較すると、味は大きく変わらず。フレンチプレス特有の「オイル感のあるマイルドな味わい」が美味しかったです。ただどちらかと言えば、シルバーアントの方が酸味が際立ち、クリーンカップのような気が。
フレンチプレスの味わいは、形状によるお湯の動きの変化や材質、フィルターの細かさなどでも変わるとのこと。フレンチプレスの味はどのメーカーでも変わらないと思っていましたが、そうでもないようです。
カップの底に沈む微粉の量は、シルバーアントの方が (はっきり目で分かるレベルで) 少なめ。ボダムの3分の2くらい、かな。ただし抽出後の本体の底には、粉だけでなくコーヒーも少し残っていたので、捨てるのが面倒な点は気になりました。
まとめ
こんな感じでシルバーアントの『チタンフレンチプレス』を使った感想を書いてみました。フレンチプレスは自宅で使うもの、という固定観念を持っていましたが、これならアウトドアでも活躍してくれそうですね。
価格は Makuake だと一般価格の10%OFFで21,600円 (税込) 。高純度チタン製品あるあるのリッチな価格帯ですが、フィルターを交換せず長く使えるはずなので、プレス好きはぜひチェックしてみてください。