コーヒースケールでなぜ時間と重さをはかるの?使い方とおすすめ3選も

「毎日淹れて慣れてきたのに、味わいが安定しないんよね」

ゴールデンウィークで兵庫に帰省した際、ハンドドリップ生活5ヶ月目の母が投げかけてきた疑問だ。なぜそうなるのか。かなりノズルの太いポットを使っていたのには衝撃を受けたが、ケトルの注ぎは案外どんなものでも慣れてくる。

となると思い浮かんだのが、重さと時間をはかれるコーヒースケールを使ってないことだった。感覚でやりがちなハンドドリップを数字で見えるようにすると、味の再現性はグッと上がる。使い方も簡単。今日はそんな話をしていこう。

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そもそもコーヒースケールが必要な理由

何度もドリップすると、それなりに再現性の高い抽出ができると思う。が、90%以上同じという訳には中々いかない。だから僕はコーヒースケールが手放せない。まずは、なぜ「重さ」と「時間」をはかる必要があるの?という点に触れておこう。

「重さ」を量る必要性

よく見るのがスプーンでの計量。しかしその落とし穴は、体積しか量れない点にある。実は豆の体積は同じでも、焙煎度によって重さが違う。深煎りは水分量が少ないので軽く、浅煎りは逆に重い。やはりスケールを使って正確に量ることは大切だ。

また、サーバーの目盛りで抽出量を決めるのもあまりおすすめしない。目盛りぴったりに淹れることは案外難しいし、目盛りを見る角度によっては抽出量にばら付きも出る。お湯の量はやはり数字で把握した方が良さそうだ。

「時間」を計る必要性

同じ味わいを淹れるには、時間も計る必要がある。たとえばスタートと同時に40ml注ぎ、30分後には60mlを…といった調子だ。適切な時間で抽出することで、毎回同じ量の成分が抽出されやすくなる。

感覚的には小学生の時間割と似てるかもしれない。10:00~10:50までは国語、11:00~11:50までは算数、そして12:00~13:00は念願のお昼休憩…といったように、科目をバランスよく学び適度に休憩を取ることで、生徒がストレスなく学力を高めていける。

コーヒーも同じだ。蒸らしの30秒ではお湯 (40ml) を注ぎ、粉全体にムラなく浸透させる。さらに30秒が経つと2投目 (40ml) を注ぐ──といった具合に、スケールで時間と重さを把握することで、豆に負担をかけすぎず美味しい成分を引き出せるのだ。

ただし、僕は3分30秒以内に抽出しきるようにしてる (それ以上は嫌な成分までも抽出されてしまう可能性が)。3分30秒以上経つ場合はドリッパーをサーバーから下ろし、濃いようであれば加水する。

コーヒースケールの基本的な使い方

それでは実際どのようにコーヒースケールを使うのか、僕が1杯分のコーヒーを淹れるときのレシピに沿って書いていこう。操作は至ってシンプルだ。

まずは抽出の肝と言われる “蒸らし” の50秒間 (蒸らしは30秒~1分間が目安) を計っていく。1投目を注湯するタイミングでタイマーをスタートさせて、50秒経つと2湯目を注ぐ。その後も以下のように続けていく。

ホットドリップコーヒーのレシピ (1杯分)



【材料】

⚪︎コーヒー粉 (中挽き):14g (お湯100mlあたり7g)

⚪︎お湯 (85~92度):200ml



【スケールを使った淹れ方】

1. コーヒー豆の重さを量る

2. 必要な器具と挽いた豆をスケール上に置いて重さを「0」にする

3. タイマーボタンを押すと同時にお湯 (40ml) を粉全体に浸透させる

4. (50秒間蒸らす)

5. 50秒が経つとお湯40mlを注ぐ

6. さらに30秒が経つと3投目 (40ml) を注ぐ

7. さらに30秒が経つと残りのお湯 (80ml) を注ぐ



【抽出時間】

3分〜3分30秒ほど

お湯の注ぐ量だが、蒸らしは全体の20%。2、3投目も20%と続き、最後の4投目は40%を一気に注いでいく。抽出時間が3分半を超えるようだと、少し豆の挽き目を粗くしてみたり、粉を減らしてみるといい。

こんな感じで時間を測ることによって改善点が見えるのもコーヒースケールの魅力だ。

今一番おすすめのコーヒースケール3選

  • TIMEMORE | BLACK MIRROR Basic+
  • HARIO | V60 ドリップスケール
  • POURX OURA | コーヒースケール

一押しなコーヒースケールは3つ。うち2つの価格は5~6,000円と、100均で売られてるような一般的なスケールに比べると高い。けれどもコーヒースケールだとかなり良心的だし、機能性も申し分ない。ここ最近愛用し始めた『POURX OURA』も含めて一挙紹介していこう。

TIMEMORE | BLACK MIRROR Basic +

こちらが TIMEMORE (タイムモア) の『BLACK MIRROR Basic +』。特筆すべきは重さを表示する反応速度の速さと、オートモード機能を搭載していること。中でも重さのレスポンスが速いのはとても助かる。

お湯を注ぐときはできる限りレシピ通りに淹れたいのだけど、実際の重さと表示される重さにタイムラグがあると、200ml淹れたかったのに10mlオーバーしちゃった…なんてことが。なので、表示速度が速いのはそれだけで選ぶ理由になるほど魅力的だ。

HARIO | V60 ドリップスケール

続いて紹介したいのが HARIO の『V60 ドリップスケール』。TIMEMORE のスケールが登場する前だと、定番中の定番だったように思う。とはいえ発売からかなり経った今でも愛用者は多い。

ただしレスポンスは遅め、加えてオートモードも備わっていないので機能的には TIMEMORE に劣る印象を受ける。それでもコーヒースタンドだと HARIO はとにかく人気だ。山梨県は甲府にある AKITO COFFEE のオーナー丹澤さんは、電池で稼働し、水滴が垂れても壊れにくい点を評価している。

実際、TIMEMORE は水滴がかかると文字表示が一時的におかしくなることもあった。小さな子供がいたり、スケールを置く環境で料理などをする人は HARIO の方が安心しかもしれない。

POURX OURA (ポアエックス オーラ)

この記事の執筆時点だと Makuake にて先行販売中の『POURX OURA』、これもすごくおすすめのコーヒースケールだ。周りが緑に光るタイミングでお湯を注ぐだけで、本体に登録されてるレシピやトップバリスタのレシピを再現できる。

また定価が税込25,900円というだけあって (Makuake だと最大39%OFF)、重さの反応速度も TIMEMORE 以上に速く、それでいて正確でブレがない。最初の1台に、という訳にはいかないかもしれないが、ぜひ使ってみてほしい。

Makuake – POURX OURA ポアエックス オーラ

まとめ

こんな感じでコーヒースケールが必要な理由について書いてみた。でも、絶対に必要な訳ではない。そもそもハンドドリップでコーヒーを淹れるという体験自体が至福だと思ってるので、今のドリップ環境に満足しているならそれで良いと思う。

僕の場合は、その体験に加えてコーヒーの味わいが美味しいと尚のこと幸せだし、美味しく淹れられた!という達成感もクセになっている。なので今となっては手放せないコーヒー器具だ。よければ試してみてほしい。

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