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【レビュー】1Zpresso の最高峰『JPpro』コーヒーグラインダーは別格かも。軽く均一に挽けて、容量も入る。

手動ミルをひとつ選ぶなら、絶対にこれ。

これまで色々なミルを使った感想をレビューしてきたけれど、使い心地・粉の均一性・デザインのどれを取っても、こんなに満足度が高いものはない。ただ最初に話しておくと、価格は43,780円 (税込) と他とは一線を画する。

コスパは高くない。が、価格どおりのパフォーマンスは保証されているので、味わいに最も影響を与えるグラインダーに妥協したくない人にはおすすめしたい。

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日本オリジナルのデザイン。1Zpresso | JPpro コーヒーグラインダー

こちらが 1Zpresso の『JPpro』コーヒーグラインダー。”JP” と冠するとおり、日本オリジナルのデザインになっている。色味はブラックにマゼンタが配色された感じ。そして前モデルの『Zpro』との主な変更点は、以下の4つ。

  • ハンドルの重さが120gから104gへと軽量化
  • ハンドルの長さが13cmから15cmとなり、腕全体を使って回しやすくなった
  • 回転軸の太さが8mmから10mmへ。挽き心地がより軽くなり、粉の均一性もUP
  • 挽き目の調節数が60から120クリックの倍になった

全体的により快適な挽き心地を実現し、クリック数が倍になったことで機能性も向上した。また木製のつまみは丸型から逆三角形になり、握り心地もUP。長めのハンドルと相まって、JPpro の挽き心地が個人的には一番いい。

1Zpresso『JPpro』の特徴3つ。使った感想も

  • 挽き目は上部のダイヤルで手間なく調節
  • 120段階、わずか0.022mm単位での挽き目調節が可能
  • 細くて軽いのに、35~40gの大容量 (約3~4杯分)

特徴は上記の3つ。通常のハンドグラインダーの場合、容量が大きいと重さや幅がアップして、挽くのが億劫になることもあるが、JPpro は「大容量のわりにスリム、かつ比較的軽い」点が特にすごい。

特徴①:挽き目は上部のダイヤルで手間なく調節

数ある 1Zpresso ミルの中でも、大容量モデルではお馴染みの調節方法。粉受けを外す必要がなく、手間がかからない。また指先も汚れないので、1Zpresso の一番の魅力と言えるかもしれない。

これは余談だが、記事執筆時点で僕が持ってる 1Zpresso は、他に「JX-Pro」と「J-Max」。どちらも上部で挽き目調節できるのだけど、クリック感で言うと JPpro が一枚上手。硬すぎず柔らかすぎず、心地よい。

特徴②:120段階、0.022mm単位での挽き目調節が可能

  • 15 – 25クリック : トルコ式コーヒー
  • 30 – 45クリック : エスプレッソ
  • 50 – 70クリック : モカポット (マキネッタ)
  • 75 – 95クリック : ドリップ&サイフォン
  • 100 – 115クリック : フレンチプレス

実際に挽けるのは15~120クリック。それでも100クリック以上あるのだから、十分すぎる。ダイヤルを1回転と1/3まわすと、120クリックになる仕組みだ。また1クリックあたりの調節単位は 0.022mm とのこと。すごい。

とは言いつつも、今年夏に登場した「J-Max」が400段階以上、0.0088mm単位で調節できる異次元スペックを叩き出し、絶賛それも愛用中なのでリアクションは薄め。でも120あれば本当に十分だし、丁度よい。400は正直多すぎた (笑)

特徴③:細くて軽いのに、35~40gの大容量

左:JPpro, 右:JX-pro

前述のとおり Zpro より容量が10gアップして、約3~4杯分 (500mlほど) 淹れられるわけだが、特筆すべきは依然細く、軽い点。重さは685g、横幅が5.1cm (個人調べ)と、容量を考えるとこの体型維持はすごい。

これはやや強引な比較かもしれないが、容量が30~35gの JX-pro (重さ780g、横幅5.6cm (個人調べ)) と比べるとよく分かる。細さを維持するために縦に長い設計にしたものの、挽き心地が悪化せず結果にコミットしている。

実際に『JPpro』で挽くとこんな感じ

使い始めて約半年間、印象は「どのクリック数でもパフォーマンスが高い」。エスプレッソ挽きは微粉が少ないからか圧力が上手くかかり、スムーズに抽出できる。ドリップ挽きも均一で微粉が少ないので、雑味を感じにくい。

ただしミルは一長一短。最上級に細かく挽きたいなら Varia が良いし、粗挽きもより均一に挽きたければ JX-Pro がおすすめだ。でもドリップ挽きは JPpro が一番だと思うし、他の比ではないほど全体的に安定した機能性を持つ。

まずは目安となるクリック数で挽いてみる

120クリック (フレンチプレス)
100クリック (フレンチプレス)
80クリック (ドリップ – サイフォン)
60クリック (モカポット)
35クリック (エスプレッソ)
15クリック (トルコ式コーヒー)

120クリックから15クリックまで、見てのとおり本当によく揃ってる。粗挽きもちゃんと粗いし、ドリップに適した中挽き辺りも文句なしに揃ってる。そして微粉が本当に少ない! (詳しくはこの後すぐ)。

極細挽きだって十分細かい。ただし15クリックで挽くと豆が少し空回りする印象を受け、挽くのに少し時間がかかった。これは手動ミルにありがちな気もするが、超ハイエンドな分少し残念だった点。

ドリップ挽きで他ミルと比較する

1Zpresso | JX-Pro
1Zpresso | JPpro
Varia

他のミルとも比較してみよう。JPpro と同様にハイエンドなグラインダーで、容量もそれなりにある 1Zpresso の「JX-Pro」と Varia のハンドグラインダーの3つで比較してみる。

まず Varia と比べると、価格どおり JPpro に軍配が上がる。次に JX-Pro と比べると、目視では違いがはっきり分からないが JPpro の方が揃ってる?気がする。甲乙つけ難いので、参考になるかは置いといて微粉 (=雑味の原因) の多さで比べてみよう。

中挽きの粉10gあたりに含まれる量は、JPpro が1.3g、Varia が2.4g、JX-Pro が1.2g。全く同じ挽き目で比較できてる訳ではないので、誤差も考えると JX-Pro と同じか、少し多いくらい。にしても JX-Pro のコスパがすごい。

エスプレッソ挽きでも他ミルと比較する

1Zpresso | JX-Pro
1Zpresso | JPpro
Varia

最後に (3つのミル全て一番細かい挽き目に設定し) 極細挽きで比較してみた。細かい順に並べると Varia → JPpro → JX-pro。JPpro もかなり細かく挽けるけど、とにかく細かく挽きたい場合は、やはり Varia がベストな選択になりそう。

ちなみに僕がエスプレッソを淹れるために使う Flair Espresso の「Flair Pro 2」だと、38クリックがちょうど良い。まだ細かくする余裕があるので、トルコ式コーヒーも含め大抵のシーンでは問題なく使えそうだ。

掃除のための分解と組み立て

書くか悩んだけど、紹介しよう。説明書には分解と組立方法がしっかり記されてたので、それを読めば問題なし!なのだけど、オリフィーでも毎回記事の最後に分解と組み立てを書いてる。今回も例に漏れず紹介しておきたい。

手順は TIMEMORE や Varia など中小サイズのミルとは少し違うが、これまで 1Zpresso を使ったことがある人は同じ要領でできるはず。気をつけるのはワッシャーの向きのみ。

分解方法

STEP
内刃を下から少し持ち上げ、蓋を外す

粉受けを外すと底に内刃が見えるので、力を入れて軽く上に持ち上げる。その隙に片方の手で蓋を時計回りにまわして外す。すると下から各パーツが出てくるので、付属のミルブラシなどを使って粉を掃いていく。

組み立て方法 (ワッシャーの向きはいつも内側!)

STEP
金属刃と一体のシャフト (棒) を下から通す

外刃を取り付けて、金属刃と一体になってるシャフト (棒) を本体の下から通す。その際バネとワッシャーもシャフトに通しておこう (※ワッシャーの突起が上を向くように!)。

STEP
その他のパーツを上から通す

次に残りのパーツを本体上部に飛び出たシャフトに通していく。順番はベアリング→ワッシャー (※ワッシャーの突起は下向き)。なお下部にもベアリングはあるけど、(外れたことがないし) 外さないように!とのことなので割愛。

STEP
ダイヤルを「0」に合わせ、蓋を閉じる

下からパーツが出てこないよう片方の手で本体下を覆い、ダイヤルを反時計回りにまわす。赤い丸印に「0」を合わせよう。

次に内刃を力強く押し上げてシャフトの先に蓋を通し、反時計回りにまわして閉じる (これで外刃と内刃が密着した)。

STEP
好みの挽き目にダイヤルを合わせる

あとはダイヤルを時計回りにまわして、好みの挽き目になるように数字と赤い丸印を合わせよう。僕はドリップの場合、少し粗めの82クリックを選ぶことが多い。

まとめ:個人的には JPpro > コマンダンテ

こんな感じで 1Zpresso の『JPpro』コーヒーグラインダーを半年間使った感想をやっとレビューしてみた。硬めのファブリック素材の付属ケースには、ミルブラシやブロワーも付いてくるのでアウトドアにも向いてる。

また「同価格帯のコマンダンテはどうなの?」と思ってる人も多いだろう。中挽きでしか挽いたことがないが、JPpro とほぼ遜色ない印象だった。ただ調節ダイヤルの位置や入手しづらい点を考えると、手を出しやすいのは JPpro かなと。自信を持っておすすめしよう。

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