
TIMEMORE (タイムモア) のコーヒースケールがミニマルに。
ハリオのV60スケールと肩を並べるほど人気のタイムモアから、手のひらサイズのスケールが登場している。エスプレッソモードが搭載され、より幅広いシーンで使用可能。コーヒーサーバーも違和感なく乗せられる絶妙なサイズ感だ。
僕が愛用する手動エスプレッソメーカー・Flair Espresso にも使えて、個人的には満足度が高い。ドリップだけでなく、エスプレッソも淹れる人には待望のスケール。頂いたので使った感想をレビューしていこう。
デザインから一新。TIMEMORE の『BLACK MIRROR Nano』コーヒースケール




こちらが TIMEMORE の『BLACK MIRROR Nano』コーヒースケール。一番の特徴は、数字が斜めに表示される文字盤デザイン。おかげで、大きめのサーバーを置いても数字が隠れることがなく、むしろ見やすいと感じることも。
電源は右に、タイマーボタンは左側面に配置。この辺りは従来のスケールと大きく違うから、少し慣れが必要そうだ。充電はType-C。電池容量は780mAhと、定番モデル『BLACK MIRROR +』の半分以下に。フル充電で5時間ほど使えるはず。

- レギュラーモード
→ タイマーボタンをタップしてドリップスタート - ポアオーバータイミング (オート) モード
→ お湯を注ぎ始めると自動でタイマースタート - エスプレッソタイマーモード
→ お湯を注ぎ始めると自動でタイマースタート
→ エスプレッソの重量・時間を計測
後述するが、搭載されている3つのモードが上記。ブラックの価格は11,880円で、ホワイトはさらに勇気のいる13,750円 (税込) 。でもこれ一台でエスプレッソとドリップの二刀流なので、別々に5,000円のスケールを買わずに済むならアリでは?
Flair Espresso を使いエスプレッソモードで抽出してみた


ちょっと不恰好なもののセットできた。エスプレッソモードはオートとなんら変わらないのだけど、グラスを置くと重さが自動でゼロになる点で少し違う。ボタンをタップして重さをゼロにする必要がなく、使ってみるとかなり便利。

そしてこれが最高。エスプレッソを淹れるとき、これまでは頭で時間を測っていたのだけど、これなら時間が可視化される。抽出後はタイマーが自動でストップし、「今回の挽き目だと抽出が長いなぁ……」などと振り返ることもできる。

一方で、抽出後のエスプレッソがスケールにポタポタ落ちるのは少し気になった。シリコンカバーをしているから直接は当たらないし、壊れる心配もないものの、カバーをほぼ毎回水洗いしないといけないのがちょっと面倒だ。
ハンドドリップで淹れるときはオートモードで



いつもならタイマーを押してから注ぐのだけど、横面のボタンにまだ慣れず、オートで淹れることが多い。いま使っているサーバーはOREAのもの。Kalitaのそれとほぼ同じサイズだから、大概のサーバーは違和感なく置けるはず。カップを置くとベストマッチ。
なおオートで淹れるとき、最後のお湯を注いだ後にドリッパーを浮かせてクルクルすると、タイマーが止まるから注意が必要。オートストップ機能はドリップを記録するには便利だが、淹れ方によってはレギュラーモードで淹れるようにしよう。

ちなみに、電源は自動オフ機能がついていて、3分でオフになる。ボタンの反応具合はハリオのコーヒースケールより早く、定番モデル『BLACK MIRROR +』よりもやや早い印象を受けた。重さもタイムラグがほとんどなく表示される。
まとめ

最後にどうしても気になった点について。右下ボタンを長押しすると電源が切れるのだけど、OFFまで3秒ほどかかってしまう。ONにするときやその他の操作性は早く、とても快適だがOFFのみ反応が遅い…。電源スイッチで切るようにした。
とはいえ、エスプレッソに使えて、ハンドドリップにも使える点はやはり最高だ!バッグの隙間にもサッと入るサイズ感は、モバイル型コーヒースケールとして逸脱。これからも積極的に使っていきたい。