最も使いやすいドリッパーに出会えたかも。
上海のコーヒー器具メーカー・TIMEMORE から、ハンドドリップ4点セットが届きました。TIMEMOREといえばコーヒースケールのイメージが強く、正直そこまで期待していなかったのですが、これが想像の斜め上をいくクオリティ。
さすがに4つ全てを紹介すると長いので、今回は前編。惚れに惚れ込んでいるクリアなドリッパーと、使い勝手抜群のサーバーの2つをレビューしていきます。コスパが本当にいいんです。
抽出速度はV60超え。TIMEMORE コーヒードリッパー「Crystal Eye B75」
こちらが TIMEMORE のドリッパー「Crystal Eye B75」。光が反射すると青やオレンジのラインが現れるドリッパーの魅力は抽出スピード。粉15gをドリップすると、V60ドリッパーより2~5秒ほど早く落ち切りました。
ほとんどの確率で愛用している April のドリッパーだと、(僕のレシピの場合) 中挽き15gを淹れ終わるのに2分50秒ほど。それが Crystal Eye B75 だと2分10秒で落ち切ります。底面が平なフラッドベッドでこれはすごい。
ただこれだと早く落ち切りすぎて、旨味成分が不十分に感じることも。そこで愛用中の神グラインダー・Ode Brew Grinder Gen2 の挽き目を3~4の間にして、ハンドドリップにしては細めでグラインド (推奨値は4~8)。
抽出が早く、お湯とコーヒー粉が接している時間が短いので、すごく細くしてもエグ味や渋味を感じにくいんです。そしてそこまで細かくしても、2分20~23秒くらいで落ち切るから恐ろしい (15gをお湯4投で注ぐ) 。
味はスッキリ目。でも濃度感もあって◎
V60よりも抽出が早いけれど、ボディ感というか、成分がしっかり抽出されている感覚は Crystal Eye B75 の方が上。V60だと少し物足りないと感じていた人にとっては目から鱗のドリッパーではないでしょうか。
V60で淹れると、抽出早いのになんでエグいの?みたいなことがあったんですが、Crystal Eye B75 だとそれがほとんどない。もうほんと淹れやすいです。価格は2,980円 (税込) と案外リーズナブルなので、ぜひ一度試してほしい!
3分以内に必ず落ち切るって、最高
ハンドドリップするときは、過抽出にならないよう3分以内に落ち切ることを目安にしています。ところ April ドリッパーの場合、微粉がペーパーフィルターに詰まりやすい豆を使うと3分を超えることも多々。
抽出速度が早いドリッパーを使う人にはその感覚はないかもですが、僕にとっては3分を超えないか結構不安になったり (初めての豆で淹れるときは特に) 。その不安が一切なくなるって、これほど嬉しいことはないです……!😭
落としても割れないトライタン素材
ドリッパーの素材は哺乳瓶にも使われるトライタン。キッチンやテーブルから落とす程度は何のその。ガシガシ洗えるし、収納場所にもこだわる必要がないので気負いなく、長く使い続けられそうです。
ちなみにペーパーフィルターは付属しますが、Kalita ウェーブのフィルターを代用可能。2~4杯用だと上から5mmほどはみ出ちゃったものの、問題なく使えました。撮影するときは見栄えを考えて1~2杯用を使ってます。
これが欲しかった!TIMEMORE のコーヒーサーバーが一番使いやすい
愛用する Orea サーバーはデザインが好みで、注いだときに液垂れもしないからヘビーユーズしていたんですが、唯一デメリットだったのが注ぐときの熱さ。持ち手がないデザインゆえに、くびれ部分を持って注ぐとめっちゃ熱い…… (笑)
深煎り用に80度前半のお湯でドリップすると耐えれるものの、浅煎り向けに94度で淹れると素手で持つのはかなり罰ゲーム。でもデザインが好きでずっと使っていたんですが、TIMEMORE はデザインそのままに持ち手が付いていたんです!
しかも丸型ではなく角のあるフォルムだから、注ぎやすさも中々にGood。Orea のサーバーを使う機会はこれから減るんだろうなぁ……。
蓋があるから保温も。目盛りは気持ち程度
蓋付きだから、注ぎ残ったコーヒーの保温にも一役買ってくれそう。またシリコン素材の縁がサーバーに密接するおかげで、倒したときの漏れ防止にも◎ 目盛りは300mlだけ。これなら無くても良い気は正直しますが (笑) 。
サイズは「300・600・900ml」の3つ。僕はいつも通り600mlをチョイスしました。2人暮らしで来客がとくにないなら、収納のしやすさも考えてこれくらいがちょどいい。HARIO のグラスサーバーと作りがかなり似てますね。
まとめ
こんな感じで TIMEMORE のドリッパー「Crystal Eye B75」とサーバーの2つを使った感想を書いてみました。抽出の速さと、その割に高い濃度感の両立が見事なドリッパーはほんと魅力的。笑っちゃうくらい使いやすいです。
あと、コーヒー写真を撮るなら光が透過しやすい透明コーヒー器具を使うといいよ!とインスタで投稿しましたが、まさにこのドリッパーは撮影向き。悩んだらこれ、としておすすめしたい……!