省スペースで使える本格エスプレッソグラインダー。
自宅でエスプレッソを淹れ始めたので、それに適したグラインダーを探していた。しかしクオリティーを求めると電動タイプになり、価格も安くて8万円。典型的な日本賃貸のわが家には、省スペースで置ける手挽きミルが現実的らしい。
そんな中エスプレッソに最適と謳う『J-Max』を 1Zpresso から先行で頂いた。なんでも400段階もの挽き目調節ができるらしい。ちょっと重いけど使用感も良いし、手軽に本格的なエスプレッソ生活を送りたい人には最高の選択肢となりそうだ。
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エスプレッソに最適化された 1Zpresso の『J-Max』コーヒーグラインダー
こちらが 1Zpresso の『J-Max』コーヒーグラインダー。チタンがコーティングされたステンレススチール刃は硬度が高く、硬くなりがちな極細挽きまでスムーズに挽きやすい。あとチタンだから抗菌効果もありそう。
容量はダブルショット2杯分も入る35~40g。価格は Amazon で28,980円 (税込) と中々にハイエンドだ。とはいえ場所を取るうえに高価な電動ミルを購入せずに済むし、ここまで豊富な挽き目を備えたミルを他に知らないので僕は渋々納得してる。
■ 1Zpresso | J-Max Manual Coffee Grinder
⚪︎サイズ:14 x 18 x 5.6cm
⚪︎容量:35~40g
⚪︎重量:775g
⚪︎付属品:ミルブラシ・ブロアー・携帯用ケース
⚪︎素材:木・シリコン・ステンレススチール・アルミニウム合金・ポリカーボネート
煩わしさが減った使用感。粉受けや調節ダイヤルとか
まず使って感じたのは「とにかく煩わしさが減った」こと。粉受けはマグネットなので回転させる必要がなくなり、ポンっと一発で着脱可能に。かなり強力な磁力のおかげで外れる心配もなさそう。
挽き目は 1Zpresso お得意の上部のダイヤルで手間なく調節。最も細かく設定した時に、ピラミッドの上 (五段目上) にダイヤルが来るようにする。そして一周回してより粗く設定すると、一段下がるという仕組みだ。何周回したかを一目で確認できるのはやはり便利。
逆に気になったの775gある重さと、5.6cmの直径。一眼カメラの本体よりも少し重いので、女性は特に気になる人が多そう。
0.0088mm単位、400段階もの挽き目調節ができる
- 70 – 110 クリック : トルコ式コーヒー
- 90 – 150 クリック : エスプレッソ
- 180 – 240 クリック : モカポット (マキネッタ)
- 240 – 300 クリック : ドリップ&サイフォン
- 400 – 420 クリック : フレンチプレス
各淹れ方で目安となるクリック数は上記。改めて3桁のクリック数たちを眺めると、息を呑むほどすごい。ただし約80クリック以下だとスムーズに挽けなかったので (80でもギリギリ)、実質は約340クリックと考えよう。
1クリックあたりの調節単位は0.0088mm。同メーカーの最高モデル「JPpro」が計120段階、0.022mm単位で調節できることを踏まえると、その差は一目瞭然。細かく挽き目調節したいエスプレッソには最高なんだけど、ドリップにも使うとなると正直この調節量は多く感じた (笑) 使い始めは好みの挽き目を見つけるのに苦戦するのは覚悟しよう!
ちなみに僕が愛用している手動エスプレッソメーカー「Flair Pro 2」の場合、抽出しやすかったのは少し粗めの180クリックだった。
アウトドアにも持ち運びやすいケースたち
付属の専用ケースは500mlボトルの1.5倍ほどのサイズ感。硬めのファブリック素材なので、多少大雑把に車に詰め込むくらいは問題なさそう。防水性はないけれど撥水性は若干あり。
そしてふと思ったのは「Flair Espresso にも材質が全く同じケースが付いてきた」こと。なのでこれら2つさえあれば、家では省スペースで美味しいエスプレッソを淹れられて、外でも変わらぬ味を楽しめるのでは?と。最高。
これは余談だが、ミルブラシは他の 1Zpresso に付属するものに比べ毛先が硬め。極細挽きの粉は刃の隙間に付着すると取りにくいので、この硬さはエスプレッソに適した J-Max と相性がいい。
実際に使ってみた感想
粗挽きは難あり。でも全体的に綺麗に揃ってる
80クリックから420クリックまで、各淹れ方で目安となりそうなクリック数で挽いてみた。全体的な粉の大きさの均一度は 1Zpresso の最高峰モデル「JPpro」にやや劣るが 「JXpro」とはほぼ変わらない印象。
驚いたことに、エスプレッソに最適と謳いながらドリップ挽きもかなり均一。逆に気になるのは粗挽きの不揃い感。1万円台の NANO と比べてもその性能は劣ってるように感じた。美味しさにこだわるならドリップやサイフォンが限界かも。
エスプレッソを甘く感じやすい。他ミルと挽き目比較も
遅くなったが J-Max の真骨頂であるエスプレッソ挽きがこちら。JPpro と Varia のハンドグラインダーの2つと挽き比べてみた。細かさ一択でいうと Varia に軍配が上がる。一方 J-Max と JPpro はほぼ互角。
しかし J-Max で挽いた粉で淹れたエスプレッソを飲んでみると、甘さをまろやかに感じやすかった。1Zpresso の担当者さんともなんでだろう?と議論を交わしてたのだけど、おそらく微粉の少なさが要因と予想してる。
なお J-Max の使用感はほぼそのままに、ドリップ挽きにも一層対応してるであろう『K-Max』が登場してる。約135段階の挽き目を備え、1クリックあたり0.022単位で調節できるということで、今後 JPpro の脅威になりそうだ。
静電気による粉の付着量が多め
気になるのは「静電気による粉の付着量の多さ」。個人的な意見だけど、これは電気の発生量というよりミルの構造に原因がある気がする。外刃の下が筒状に出っ張りそれが内刃を覆っているため、粉が平均以上に付着してしまう。
もしや微粉めっちゃ多い?と思い、珈琲考具の「パウダーコントロール」を使って中挽き10gあたりの微粉量を調べると、1.3gとかなり少ない方だった。ただ粉の付着が多いようだ。下部を軽く叩いて付着した粉を粉受けに落とし、全ての粉をドリップしても問題なさそうだ。
掃除のための分解から組み立て
1Zpresso の他のグラインダーとは調節ダイヤルのみ構造が少し違うけど、そこだけ気をつければお馴染みの分解 & 組み立て方法だ。
分解
分解は簡単なのでサラッと。まずは粉受けを外し、小さな “蓋” というパーツを反時計回りに回していく。するとミルの下から金属刃がゴロっと出てくるので片方の手でキャッチしてあげて、残りのパーツを取り出していく。
あとは付属のブラシなどを使って掃くだけ。次に組み立て。
組み立て
外刃を取り付けたら、内刃についたシャフト (棒) にバネ→ワッシャーの順に通していく(※ワッシャーは出っ張ってる方が上向き)。そしてそれを本体の下から通す。
上から飛び出たシャフトの先に残りのパーツを写真の順で通していく。
ピラミッドの頂点に「0」が来るように調節ダイヤルを回しておこう。
あとは刃と本体を固定するために、小さな蓋を回して取り付ける (取り付けるときは内刃を下からギュッと押し上げる)。そして蓋を時計回り (細挽きの方向) に動かなくなるまで回そう。
まとめ:並行輸入品には気をつけて!
こんな感じで 1Zpresso の『J-Max』コーヒーグラインダーを使った感想をレビューしてみた。実はこの記事を3ヶ月ほど前にも書いたのだけど、色々愛用する中で想像以上にいいぞ!とじわじわ感じてたので書き直した。
「エスプレッソ用グラインダーがほしいけど電動タイプの高価&場所を取るものは無理」「でもやっぱり本格的なエスプレッソを淹れたい!」という人はぜひ候補に加えてみてほしい。
なお記載の Amazon リンクから購入できるものは 1Zpresso が直接取り扱ってるものなので保証付き。他にも J-Max の商品ページがいつくかあるみたいだけど、価格が異常に高いのでおそらく並行輸入品。購入の際は気をつけよう。
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