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TIMEMORE (タイムモア) のコーヒーミル『NANO』、小さいけど最高。レビュー

1杯分のコーヒー豆を挽くならこれ。

『Varia のコーヒーグラインダーがついに日本上陸!ちょうどいいサイズ感、エスプレッソにも最適。』という記事では、2人暮らしのわが家にもってこいのミルを紹介しましたが、1杯分だと TIMEMORE の『NANO』コーヒーミルがおすすめ。

容量は15gなので、約200ml分しか挽くことはできません。 でも硬度が高いステンレス刃と、コンパクトで持ちやすいサイズ感の掛け算で、実際はかなり軽く挽くことが可能。ミニマルミルがほしい人へ、レビューしていきます。

Contents

TIMEMORE|NANO コーヒーグラインダー

こちらが TIMEMORE (タイムモア) の『NANO』コーヒーミル。TIMEMORE は上海のコーヒーメーカーで、一番人気なのは僕も愛用するスケールでしょうか。金属を備えているので挽いた粉の大きさも均一で、味わいはクリアな印象です。

価格は14,500円 (税込) 。カラーは「ブラック」と「ホワイト」の定番2色。ブラックは商品画像だとしっかり黒に見えますが、実物はグレーという印象が強め。表面は傷が付きにくい素材感で、木目の質感にもチープ感がありません。

TIMEMORE |『NANO』コーヒーグラインダー
⚪︎サイズ (折り畳み時):W90×D45×H125mm
⚪︎容量:15g
⚪︎重量:360g
⚪︎生産国:中国
⚪︎内容:本体、ブラシ、収納袋、取扱説明書、保証書

折りたためるハンドル。アウトドアにも

NANO コーヒーミルを象徴するのが、珍しい折りたたみ式のハンドル。空いたスペースにスパイス瓶感覚で収納できて、アウトドアに持ち出す際はかばんの内ポケットに入れることも簡単にできそうです。

ちなみに付属品として、収納袋とミルブラシが付いてきます。ただちょっと贅沢を言えば、袋ではなくて、頑丈な収納ケースだともっと最高だった気も……。重たいミルって落とすと壊れやすい印象があり、ここは少し残念だった点。

36段階で挽き目調節ができる

  • 6 – 12 クリック : エスプレッソ
  • 15 – 24 クリック : ハンドドリップ
  • 24 クリック : フレンチプレス

挽き目は36段階。ただ実際に機能したのは8クリックからだったので、28段階と思った方が良さそうです。それでもこのサイズで20クリック以上あれば十分!正直多すぎても挽き目に悩むだけなので、これくらいがちょうど良かったり (笑)

各淹れ方で目安となるクリック数は上記。説明書には「エスプレッソからフレンチプレスまで対応」という定番フレーズが謳われていたので、実際どれほど粗く、かつ細かく挽けるのかは後半で紹介していきます。

ダイヤモンド・パターン加工で滑りにくい

表面には凹凸がはっきりと。「ダイヤモンド・パターン加工」という少し独特な名前の加工技術を採用したようで、かなり滑りにくくなっています。ゴム素材のもので滑りにくくするのが定石だったりしますが、このサイズ感だとこれもアリ。

女性も手のひら全体で覆うことができるほどコンパクトなので、握力を伝えやすく、個人的には握り心地で不満はありませんでした。ただ手が大きい男性は、もしかすると握りにくのかな?とも思ったりしますが、どうなんでしょう……。

実際にコーヒー豆を挽いてみた感想

エスプレッソからドリップ、フレンチプレスまで、大まかなクリック数で挽いた粉の様子を写真に納めてみました。全体的には良好な印象だったものの、少し気になる点をあったので、その辺りも含めて紹介していきます。

大まかな5つの挽き目レベルだと

目安となるクリック数5つで挽き比べてみました。まず最大の36クリックで挽くと、フレンチプレスや水出しには粗すぎな印象が。26クリック辺りが良さそうです。粗挽きの不揃いさはどのミルも大体同じなので、許容範囲内といった感じ。

続いて20クリック (中挽き) 。1万円台前半でこの均一性の高さはかなり良い!雑味の原因にもなる微粉の量は、2万円以上のハイエンドモデルに比べるとやや多め。でも味への影響は少なかったので、個人的には気にならないレベルでした。

気になったのは極細挽き。最も細かい6クリックで挽くと、コーヒー豆が空回りするようで全く挽けませんでした。写真の8クリックもかなり時間をかけて挽いたもので、スムーズに挽けたのは10クリックから

僕が使ってる Flair Espresso の手動エスプレッソメーカーだと10クリックでも十分細かいので気にはならないですが、エスプレッソマシンで淹れる人は気になるかもしれません。

ドリップ挽きを他のコーヒーミルと比べる

NANO よりハイエンドな手動ミル (価格差が1万円以内) のもの2つと、中挽きで比較。コーヒーミルは機能性の高さが価格相応になりがち。なので、1位はJX-Proでした。粉の均一性、微粉の少なさともに2万円前半のミルに軍配が上がりました。

残る NANO と Varia は、おそらく同じ金属刃を採用しているからか、微粉の量も Varia が10g当たり2.4g、NANO が2.3gとかなり近い結果に。味わいも本当に近い気がします。なので2杯分まで淹れたい人は Varia が候補となりそうですね。

エスプレッソ挽き (極細挽き) で他のミルと比べる

どれも僕が使う Flair Espresso には細かすぎますが、一応各ミルの一番低いクリック数で挽いてみました。細かさで言うと、Varia の一強といった印象。続く NANO (8クリック) は想像以上に細かく挽けました。

ただし前述の通り、10クリックからしかスムーズに挽けないため、実際はもう少し粗め。JX-Pro と同じくらいになるかと思います。

抽出の際はちゃんと圧力もかかり、美味しいエスプレッソを淹れられました。ただ気をつけたいのは、容量上、ダブルショット分の豆が挽けない点。僕はダブルで淹れる機会が多いので、Varia か J-Max (1Zpresso) を使っています。

掃除のための分解から組み立てまで

最後に、掃除のための分解から組み立て方法を。掃除は特にしなくても大きな影響はないですが、刃こぼれが気になったり、衛生上しておいた方がいいかな……と僕の場合感じるので、月に一回掃除するようにしています。

分解

分解は一瞬で終わります。挽き目の調節ネジを粗くする方にひたすら回し取り外す。すると中のパーツが出てくるので、付属のミルブラシなどを使って掃除しましょう。少し贅沢を言えば、ブロワーが付いてくるともっと良かった……。

組み立て

まずシャフト (棒) を本体の上部から通します。その際、写真のように蓋やワッシャーが付いた状態で差し込むようにしましょう。

バネの向きだけ注意

次に本体下部から飛び出たシャフトの先に、写真の順番どおりパーツを通していきます。バネの向きだけ注意 (束になってる方が上向き)!

あとは蓋を抑えつつ、調節ネジを押しながら締めていきます。動かなくなるまで締め切ったら、好みのクリック数になるように調整。ちなみに僕はドリップの場合、甘さを引き出すために17クリックで淹れることが多いです。

まとめ:年末は NANO と一緒に帰省します

こんな感じでコーヒー好きの Youtuber たちがこぞって使い始めた TIMEMORE の『NANO』コーヒーミルをレビューしてみました。彼らの使用シーンを見ていると、都内の公園や、ひとり暮らしの自宅で挽いてることが多いですね。

サイズ感ゆえの携帯性の高さや、折り畳めるハンドルは僕に限らず魅力的。年末の帰省時はスーツケースに入れて持ち帰ろうと思います。

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