もっと前から試しておけばよかった。
最近は手挽きミルを頂く機会が多く、雑味をもたらす微粉の量も調べたいと思い始めた。そこで買ったのが珈琲考具の『パウダーコントロール』。実際に試してみると、微粉の除去前後で味わいにかなり差があったので紹介しておきたい。
ただしオリフィー読者を裏切りたくないので先にお伝えすると、僕は毎回は使わないと思う。手間が増えるし、普段使う 1Zpresso や Varia のミルだと除去せずとも美味しい。でも来客の際はほぼ必ず使うだろうし、日常でも気分で使い分ける予定。
燕三条で作られる珈琲考具の『パウダーコントロール』
こちらが今回紹介したい珈琲考具の『パウダーコントロール』。持ってみるとすごく軽い。似たような器具は他にもあるが、こちらはステンレス加工技術が高い新潟県燕三条ブランドということで、品質の高さに惹かれた。
パーツはフタと網と粉受けの3つ。網にコーヒーの粉を入れ、フタをして左右に数十秒軽く振る。すると粉受けに微粉が溜まるというシンプルな仕組みだ。
サイズは僕が購入した「小:10g」のほかに、最近登場した「大:50g」の2つ。ただし僕の場合1杯分 (200ml) を淹れるには豆14gを使うので、容量10gは少なすぎ。かといって50gだと多すぎる。2~3杯分も淹れることを考えて、約30gの中サイズが今後登場するのに期待したい!
■ 珈琲考具とは?
金物加工の街としても知られる新潟県燕三条で、キッチン用品や生活雑貨を企画・販売している下村企販のブランド。燕三条の得意分野であるステンレス加工技術を生かした道具を多く展開している。
こんな感じで微粉を除去できる
実際に除去してみた。驚いたことに目視でも確認できるほど差があった。今回使用したミルは最高峰とも言える 1Zpresso の「JPpro」だが、トップクラスでも微粉はやはり避けられない。ひとつ持っておくと何かと心強そうだ。
飲んでみてもその違いを顕著に感じられる。僕は雑味が出ないギリギリを攻めて淹れることが多いのだけど、これまでは100m幅の滑走路に着陸してたのが1km幅の滑走路に着陸できるようになったくらい気楽に淹れられる。
ちなみに JPpro の場合、中挽きのコーヒー粉10gあたり1.4gの微粉が取れた。Timemore や Varia のハンドグラインダーだと2gを超えてくるので、微粉の影響は実は大きかったと改めて痛感した。
まとめ:容量オーバーしてるけど使ってます
こんな感じでサラッとだが珈琲考具の『パウダーコントロール』を紹介してみた。価格は「小」が税込2,200円、「大」が4,180円とちょっとお高め。燕三条ブランドなので仕方ないが、ステンレンス素材で単調なシルエットな分、勇気は必要かも。
ちなみに容量10gの小サイズだと少ないと前述したが、最近はちょっと無理して14gの粉を入れて使ってる。パフォーマンスは若干落ちてるのかもしれないが、見た感じ問題なく使えてるのでしばらくは小でOK。