コーヒーを快適に淹れられる器具をまとめました。
自宅でコーヒーを淹れる人は、「お湯を沸かすのが面倒」「コーヒー豆を挽くのが大変……」などの悩みを持ってる人は多いのではないだろうか。もちろんコーヒーメーカーで淹れるのも良いけれど、やはりハンドドリップには味の面で敵わないだろう。
そこで今回は、ハンドドリップをより快適にしてくれるコーヒー器具6つを紹介していこう。ハイエンドなものも併せて紹介していくが、記事執筆時点だとこれが一番便利で、かつ快適なドリップを実現してくれるはずだ。
ハンドドリップを快適に。おしゃれコーヒー器具6選
ドリッパーやケトルなど、コーヒー器具カテゴリー6つの中から各ひとつを厳選し、機能性豊かな器具をまとめてみた。もちろんこれら全てを使う必要はなく、自分に必要だと思う器具を選んでもらえると嬉しい。
1. 付属品の使い勝手も魅力。無骨でクールなコーヒードリッパー
まず紹介したいのが、「抽出後のドリッパー置きに困る…」「豆がこぼれないようにミルに入れるのが面倒…」を解決してくれる FELLOW (フェロー) のコーヒードリッパー。これが本当に便利で、ドリッパーのほかに「受け皿」と「ファネル」も付いてくる。
受け皿には2通りの使い方が。まずはグラインド前に豆を注ぎ入れ、計量カップとして使う方法。目盛りが記されてるので、大まかだけどスケールなしで計量できる。そして抽出後のドリッパー置きにもなるので、キッチン周りでなくとも快適にドリップが可能だ。
次にファネルの使い方について。これも使い方は2通り。ひとつ目は手挽きミルの上に直接置くことにより、コーヒー豆をドバッと入れられるようになるという使い方。一方でドリッパーの上に置くと、粉も勢いよくふり注げるようになる。
個人的には①受け皿を抽出後のドリッパー置きとして、②ファネルを手挽きミルやドリッパーの上に乗せて豆・粉が飛び散るのを防ぐという2つの方法をよく試している。Kalita ウェーブのように横幅が短いドリッパーに対して、ファネルの効果は絶大だ。
FELLOW | Stagg Pour-Over Dripper – 楽天市場
2. スケールなしでも使いやすい!大容量&目盛り付きのコーヒーサーバー
コーヒーサーバーでおすすめなのが Beasty Coffee 。容量は500ml (実際は600mlほど抽出できる) なので、一度に3~4杯分も抽出でき、また目盛りも150mlから50ml感覚で付いてるためスケールがなくてもドリップしやすい。
口径が広いので氷もゴロゴロ入れることができる。急冷式アイスコーヒーを淹れるときにも便利なサーバーだ。広い持ち手により男女問わず使いやすい。そうそう、ガラスは薄めなので、見た目のサイズ感は容量よりコンパクトに感じた。
3. シンプルな操作感と機能性が快適な電気コーヒーポット
ポットにはアナログと電気タイプがあるが、快適に淹れるならやはり電気ポットがベストだろう。なかでも FELLOW の『Stagg EKG 電気ケトル』は、ボタンひとつで電源のON/OFFから温度調節までできるから本当に快適だ。
コーヒースケールと同じくらい薄い電源ベースには、右下のダイヤルボタンと背面の保温スイッチが備わっている。ダイヤルボタンを押すと電源がONになり、回すと1度単位で温度調節が可能。保温スイッチをONにしておくと自動で60分間保温してくれる。
シンプルな操作感と温度調節・保温の機能性だけでも美味しいコーヒーを淹れるには十分だけど、特に便利なのがポットをベースに戻すと自動で保温してくれる点。注湯してポットを戻すと保温ボタンを押し忘れる…なんてことはもう起きない。
4. コスパ最高!レスポンスも早いコーヒースケール界の新定番
記事執筆時点だともう定番となっているのが TIMEMORE のコーヒースケール。機能は「タイマー」と「スケール」の2つがメインなので特に目新しいスペックを積んでる訳ではないが、5,000円台という低価格の割には精度がとても高い。
良いコーヒースケールは重さが表示されるまでのレスポンスが早いのだけど、TIMEMORE はそれが申し分ない。たとえば、お湯を200ml注ぎたいのであれば、かなり正確に200mlで注湯をストップできる。
なおこれはメイン機能ではないが、充電ケーブルは USB Type-C で可能 (Mac の充電ケーブルを使用↑) で、充電が8時間持つ点や、オートモードを使うとお湯の注ぎ始めを感知して自動でタイマーがスタートする機能も備わっている。
5. フタを押し下げるだけで空気が抜けるキャニスター
コーヒー豆にとっての大敵が酸素。でもそれをキャニスターから除去するためには、蓋を捻 (ひね) らないといけなかったりして若干手間に感じることも。そこで便利なのが prepara の『EVAK』キャニスター。サイズ展開も豊富だ。
空気の抜き方は「蓋を押し下げるだけ」。超お手軽に酸素を外に追いやることができる。ただし “真空” とは記載されていないので、90%ほど空気を抜けると思っていた方が良いと思う。それでも効果を感じるのだから、僕は (Mサイズ) を愛用中だ。
アーチ状の持ち手も意外に便利で、たとえばドリップ環境から少し離れた場所に置いているキャニスターをトートバッグのように持ってくることができる。そして棚の奥に収納したキャニスターを引っ張り出しやすかったりもする。
6. 1万円台ながらストレスなく軽く挽けるコーヒーグラインダー
快適に挽くなら電動グラインダー一択なんだけど、かなり高価で、また場所を取るケースがほとんど (だから僕は使えてない) 。そこで今回は、僕が愛用する手挽きミルである 1Zpresso の『X-Pro』を紹介していきたい。
1万円台後半というベーシックな価格帯ながら微粉の量が少なく、コーヒー粉の大きさも均一な点が魅力。挽き目の調整ダイヤルは外側に付いているため、手を汚さず好みの挽き目に瞬時に調整できる。コンパクトなのに挽き心地がとても軽いのには驚いた。
またこれまでの手挽きミルと違い、粉受けの裏面には保護マット的なのが貼られている。コーヒースケールやデスク上に直接置いても傷付く心配がなくなった。ハンドルの持ち手は相変わらず絶妙なフォルムと大きさで、手によく馴染む。
余談だが、グラインダーは価格が機能性に直結するコーヒー器具。だからできればハイエンドモデルがおすすめだ。1万円半ば以下のものは微粉が多く、雑味を感じやすい。その点 X-Pro は、まるで2万円台後半のような機能性が素晴らしい。
まとめ
こんな感じでハンドドリップを超快適にするコーヒー器具6つを紹介してみた。まあどれもこれもが万人受けする器具や環境ではないけれど、何かひとつでもあなたのドリップ環境を快適にしてくれるものが見つかったのであれば嬉しい。
ちなみに今回は予算関係なく、僕が愛用するものからおすすめのコーヒー器具ばかりを紹介してみたが、ちょっと高いよ……というものも多かったと思う。そこで次は、初心者にもおすすめのお手頃器具を紹介していこうと思う。