一年でハンドドリップ環境が一変しました。
昨年の春、僕がドリップに使うコーヒー器具を紹介したのだけれど、気づけばそのほとんどが一新されていた。使わなくなったモノも。でもその分、自分のライフスタイルに合っているように感じる。
わが家は僕と彼女の二人暮らしで、僕は基本在宅ワーク。平日は1杯分だけを淹れることが多い。週末は二人とも休みだから、コーヒー器具も2杯分淹れられるものを中心に揃えている。
【2023年】オリフィーのハンドドリップ環境まとめ
1. コーヒードリッパー:April – Glass Brewer
インスタでもよく勧める April の『Glass Brewer』は、毎日使うほどお気に入り。というのも、横幅が長いからペーパーフィルターのギリギリまでお湯を正確に注ぎやすいのだ。不器用フレンドリーなドリッパーである。
他のプラスチックや陶器素材のモデルと違い、こちらのグラス素材はドリッパーとホルダーが別々の仕様。おかげで収納方法に困ったりもするが、蒸らしの後にドリッパーをくるくる回しやすかったり。
そして最近気づいたのだけど、表面が段々デザインだからドリッパーだけサーバーに置いても安定しやすい。深く沈むのでサーバーに高さは必要だが、HARIO のビーカーで淹れるときはホルダーなしで使っている。
2. コーヒーサーバー:OREA – Sense Glass Carafe
コーヒーサーバーは OREA (オレア) の『Sense Glass Carafe』を愛用中。実容量は300mと、2杯分を淹れるにはやや物足りない気も。でもまぁ僕も彼女もたっぷり飲むことはあまりないので、必要十分といったところ。
ハンドルのないシンプルなデザインもお気に入りで、抽出後にくるくる回すとアロマを感じやすいんだとか。なお抽出後すぐに本体上のくびれ部分を持つとかなり熱い。そこだけは気をつけて注ごう!
3. 電気ドリップケトル:Fellow – Stagg EKG 電気ケトル
こちらは昨年から愛用している FELLOW の『Stagg EKG 電気ケトル』。ここ最近は深煎りをよく飲んでいるのだけど、FELLOW は1度単位で湯温を設定できるため、(僕の場合) 80度や83度など、深煎りに合った湯温を微調整できるのが便利。
40度という低い温度から設定できるケトルは珍しく、朝起きたらまず白湯 (さゆ) を飲む人にも重宝されるはず。設定温度に到達した際に音が鳴らないのは残念だが、それ以外は僕のスタイルにパーフェクトマッチしている。
価格は25,960円 (税込) とハイエンド。2年ほど使ってみてダイヤルボタンが少し緩んできたように感じるものの、それ以外は壊れる兆候はなさそう。予算に余裕があるなら……ではなく、全員買ってみてほしい。それほど気に入っている。
4. コーヒーポット:Fellow – 直火式 Stagg Pour-Over Kettle
ケトルからもうひとつ。同じ FELLOW の『直火式 Stagg Pour-Over Kettle』も大のお気に入りだ。1.0Lという大容量のわりにコンパクトで軽く、電気ケトルより小さいため注ぎやすい。新色のカパーはなんとも好みである。
個人的には、沸騰したお湯を使いたいときにこちらを使う。電気ケトルでも100度に設定できるが、たとえば前回83度で使った場合、沸騰させるにはプラグを一旦抜くか、100度までボタンをカチカチ回すしかない。
5. コーヒーミル:1Zpresso – X-Pro グラインダー
これまでは 1Zpresso の日本限定モデルにして最上位機種である『JPpro』を使っていたが、昨年夏から『X-Pro』にスイッチ。機能性で言えば JPpro の方がそりゃ上なのだけど、コンパクトさと軽い挽き心地が病みつきになった。
シャンパンゴールドのような色味はほかのインテリアにも馴染みやすく、質感もざらざらしていて傷も付きにくい印象。JPpro より微粉が少し多いくらいで、それ以外は大差なし。それなら価格的にも気を使わず使える X-Pro を選んだという訳。
JPpro ユーザーがわざわざ X-Pro を買う必要はないが、金属刃を備えた、いわゆるランク高めの手挽きミルを使いたいはぜひ選んでみてほしい。19,980円 (税込) と、JPpro の半分以下の価格で買えてしまう。
6. 電動ミル:Cores – ポータブルコーヒーグラインダー
毎朝手挽きはしんどい……だからたまに使うのが Cores の『ポータブルコーヒーグラインダー』。容量が20gとやや物足りないので、平日のひとり時間に使うことが多い。これの魅力は、静音性の高さと振動の少なさにある。
この手のミルはノイジーな印象があったけれど、とても静かで持つのが疲れるほどの振動も来ない。粉のクオリティーも結構高めだ。1Zpresso やコマンダンテのようなハイエンドミルを使う人の息抜きとしてもおすすめしたい。
7. コーヒースケール:POURX OURA
コーヒースケールは台湾発の POURX OURA を愛用している。機能的に逸脱なのは、お湯を注ぐタイミングをスケールが教えてくれる点だ。緑は注ぐ、赤はストップ、そして紫は蒸らすといった具合に。
ただ個人的には、毎週ペースでコロコロと違う豆をドリップすることも多く、その度にレシピを若干変えているため他のコーヒースケールと同じように使っている。重さのレスポンスはかなり早い!
※ Makuake 終了後の一般販売はまだ未定の様子……
8. キャニスター:Prepara – EVAK
こちらは昨年に引き続き愛用している Prepara の『EVAK』シリーズのキャニスター。蓋を押し下げるだけで空気が抜けたり、トートバッグのように持ち歩けたり──使い勝手の高さが気に入っている。
一般的には、「遮光できて酸素が入らないキャニスター」が良しとされるが、2週間ほどで豆を消費できるならそうした機能性のものは必要ない。EVAKでなくても正直よくて、もはや豆の劣化 (エイジング) を楽しむのもアリだと思えてきた。
でもやはり心の中では「できるだけ豆を良い状態でキープしたい」と。そうなると EVAK だったり、内部を真空にできる FELLOW だったりを使いたくなってくる……。
9. ミルブラシ:1Zpresso
これまで Plusmotion のミルブラシを使っていたが、年末の帰省時に実家に忘れてきてしまった。そこで使っているのが、1Zpresso のミルに付属するブラシ。上下に柔らかい毛と硬い毛、異なる質感の毛が備わっているのが特徴だ。
感覚的には Plusmotion の小型版。毛の質感はほぼそのままに、サイズが3分の1ほどに。毛の掃き力ははっきりと落ちるのだけれども、文句はとくになく使えている。ミルを買うと大概ブラシが付いてくるが、1Zpresso が一番だ。
10. カップ&ソーサー:Porvasal
コーヒー器具ではないため番外編として紹介したいのが、Porvasal (ポルバサル) のカップ&ソーサー。スープを注いでも様になるデザインは、スタッキングすることも。来客用に用意しておいても良しの便利なカップだ。
実容量は150ml ほど。この前インスタで、家で飲むコーヒーの量についてアンケートを取ったところ、109人中68人が「200~300ml」と答えた。それを考えると物足りないかもしれないが、深緑のラインが可愛いくて僕は愛用している。
ただ正直なところ、実際に僕が愛用しているカップはこちら。紹介したいけれど、代官山のイベントで手に入れたためメーカー不明。Amazonや楽天で探したもののそれらしきものが見当たらなかったのだ……。もし見つけたら教えてください!
まとめ
いかがだったろうか。2023年初めに愛用しているコーヒー器具1軍たちを紹介してみた。もちろん、朝時間がない人は電動ミルを使いたいだろうし、電気ケトルを置くスペースがない人はアナログケトルを使いたいだろう。
シーン毎におすすめのコーヒー器具はまた別の記事で紹介するとして、ひとまずこれがオリフィーに合ったドリップ環境、ということで。気になるものがあったらぜひチェックしてみてほしい。